海外旅行の際に、病院で発行してくれたデータブックを持参するが、今のところそれを提示するようなことは1度も起きなかった。
海外旅行に限らず、1型糖尿病患者は不測の事態を考え、日常でもこのようなデータを身につけておくことは必要なことかもしれない、と思いつつもそれを実行することはしていない。
娘のドイツ人の友人が1型糖尿病を罹患していて、ドイツの1型糖尿病事情を耳にすることがある。日本より1型糖尿病の患者数は多いようで、それだけドイツ国民のこの病気に関する理解度も日本より深いようだ。
患者自身も腕に1型糖尿病の患者ということが分かるものを日頃からつけているという。またこの友人は日本ではその存在も余り耳にしない、糖尿病の介助犬を飼っている。これは嗅覚の優れた特性を生かした糖尿病アラート犬。糖尿病患者が低血糖の症状を嗅ぎ分けて人に教えてくれ、日頃の生活を介助する犬だ。
このようなことを知るだけでもドイツは、1型糖尿病に関しては日本より進んでいる国なのかと思ってしまう。