やっかいな友、1型糖尿病との暮らし

劇症1型糖尿病(Type1Diabetes)を罹患したおやじぃの日々日常です。

劇症1型糖尿病を発症して

糖尿病といわれるものは、1型と2型があり、一般的に“糖尿病”と呼ばれているものは生活習慣病といわれる2型糖尿病のことである。

1型糖尿病とは、インスリンを産生する膵臓のβ細胞が破壊、消失することで発症する病気だ。小児期に起こることが多く、小児糖尿病と呼ばれることがある。原因は不明であるが、免疫系の異常により自らの細胞が攻撃され破壊されることによると考えられている。劇症1型糖尿病とは破壊されて発症するのが、あっという間ということである。
1型糖尿病の場合はインスリンが分泌されなくなるので体外から補給しないと生命に関わるため、食前と寝る前にインスリンを適切に補充することになる。
糖尿病の患者数は890万人、1型糖尿病患者はその5%以下、2型糖尿病患者は90%以上といわれている。したがって1型糖尿病の患者数は45万人以下ということになる。

この劇症1型糖尿病に発症したのが54歳の時だった。土曜だったか、日曜日だったか休みの日だったので朝から酒を呑んでいたら、昼過ぎ頃から具合が悪くなり、猛烈に吐き気が起き、吐きまくって寝ていたが一向に良くならない、ますます朦朧とし始め、夜中に救急病院に行き処方してもらったが、改善の兆しもみえない。朝方になりどうしょうもない状態なので、家族に救急車の手配を頼み、半ば気を失いつつ救急車で救急病院に行ってもらった。病院で処置を受け、4、5日経った頃に医者から告げられたのが「劇症1型糖尿病」という診断。これからはインスリン注射が欠かせなくなると言われた。30日程入院し、その間に血糖値のコントロールと自分で打つインスリンの注入の仕方の指導を受け、退院した。

この病気で大変なことは、常に血糖値がどのようになっているか把握しなければならなく、それによって食事もしくは口からなにか食べ物を入れる時にインスリンを補充してあげなければならないことだ。

f:id:type1diabetes:20190529153832j:plain

f:id:type1diabetes:20190529153905j:plain

血糖値は食事の前3回と寝る前に1回、1日4回測らなければならない。時には必要にによってこれ以外にも測ることがある。手の指先に穿刺器の針を刺し血液を出し、血糖値測定電極を測定器につけ測るのだ。これを毎日4回、10年を超える年数やっているので、指先の一部が硬くなっている場所があり、場所を少しづつづらして刺さなければならなくなっている。

f:id:type1diabetes:20190529153935j:plain

指先の針を刺して血糖値を測るたびに、このようなことをせず、腕時計のように常時身体につけていて、血糖値が分かる装置が開発できないのだろうかと思うのである。オムロンヘルスケアでは家庭で使う上腕式血圧計や携帯型心電計を販売している。このような会社が針を使って測る血糖測定器ではなく、身体に付けているいるだけで常時血糖値が測れる、こんな医療機器を開発していただきたいと願うのである。

f:id:type1diabetes:20190529154010j:plain

血糖値は1日4回測り、それを記録して月1回の診察時に医者に見せて診断をあおぐ